和也★マイ★ LOVE

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『 瞳の軌跡 』 最終話

和也の瞳から完全に光が奪われてから

俺たちは一緒に住むようになり1年が過ぎようとしていた

通いなれた学校までの道は 行き帰りの電車以外は和也は一人で

行動し 学校内では仲間や先生がサポートしてくれていた

一時は絶望の淵に立たされながらも和也は絵を描くことをやめなかった

それどころか 全く見えない人間が描いているとは思えないほどの作品に

俺も回りも驚くほかなかった

生まれ持った感性なのか 見えなくなってからの方が観る者に感動を与える

繊細なタッチの油絵を描くようになっていた

そして ある有名な絵画店の店主はその才能に惚れこみ

和也が描きためた絵を展示させてくれと頼みにくるほどだった

そして無名の一学生の小さな個展は 

「盲目の若き画家」 と小さな評判をよんでいた



和也の目はもう一生見えないと思っていた俺は

角膜移植という選択もある事を知り 勧めてみた

完全に光を失っている和也の目には

適合する条件と成功率が低いとう判断もあったが

それでも俺は 少しでも望みがあるのなら

どんな事をしても視力を戻してやりたかった

でも和也はそれを頑なに嫌がり 首を縦に振ることはなかった



そしてあの日以来 尚樹は学校に来なくなり いつの間にか退学届が出されていた


和也の部屋を引き払い 俺のアパートで暮らすようになってからは

毎日寝る前に二人でシャワーを浴び その日の出来事を

お互いの体を洗いながら話をする事が習慣になっていた

「 和也 あんまり無理すんなよ ひとつの絵完成させんのに

寝る時間削るの オレ許さねぇからな 」

「 無理なんかしてないって・・ 筆を握ったら途中でやめたくないだけだよ 」

「 それが無理だって言ってんだよ 体壊したら

 その好きな絵だって書けなくなるんだからさ 」

「 心配症だな仁は 平気だってば それに・・・俺 嬉しいんだ 」

そう言うとクスっと笑い俺の膝の上から立ち上がった

「 何が嬉しいんだよ 

 あっ!和也 まだちゃんと流してないだろ ほらこっち向けって 」

「 大丈夫だって 平気だよ  」

髪の毛にシャンプーの泡を付けたまま湯舟に飛び込もうとする和也の腕を掴み

頭からシャワーをかけてやる

「  痛いっ !」

「 ごめん! 大丈夫か !」

目を押さえて しゃがみ込んだ和也の体を 俺は慌てて抱き抱えた

「 痛いのか? ・・ごめんな 」

押さえていた指の間から いたずらっ子のように見つめる和也の瞳が

まるで見えているかのように俺の目を捉えた

見つめ潤むその目に 俺はいつも心臓の鼓動を早くしなければならない

「 ぷっ  ひっかかったっ ウソに決まってんじゃん ぜんぜん痛くないし 」

「・・・・・・ 」

「 怒ったの?仁  」

「 お前なぁ 目に何かあったらってマジでビックリしたんだからな! 」

「 大丈夫だよ・・もうこれ以上悪くなりようもないんだしさ

 仁は 心配し過ぎなんだよ  」

俺はそのまま裸の和也を抱きあげると風呂場からベットに直行した

「 仁! 拭かないとべットが濡れちゃうよ 」

「 いい! ビックリさせやがって 頭きたから拭いてやんねぇ! 」

「 仁 ごめんってば・・・ 」

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毎晩一緒に入っているのに 和也の綺麗な体にいつまでたってもドキドキする自分がいた

濡れた髪と白い透きとおるような肌に光る雫が男の欲望に火をつけてしまう

両手で俺の顔を探すお前の不安そうな瞳が切なくて 

少しだけ開いた濡れた唇を 奪わずにはいられなくなる

でも俺は わざとその唇を少しだけ掠っただけにし

両手で少し乱暴に和也の膝を開いた

「 あぁっ・・んっ・・仁っ あっ・・」

せっけんの香りがする和也自身をいきなり口に含んで舌を這わせる

いつもとは違う俺の愛撫に和也の背中が仰け反ると

まだ乾いていない体に付いた水滴が曲線を描く柔肌を

滑るように落ちると 真っ白なシーツに吸いこまれていく

「 仁 キスからして・・あっ・・んん・・」

何度も指と舌で責めながら 俺を欲しくてたまらないように仕向けて行く

感じ始めた和也自身が熱く熱を持ち始め大きくなり出したと同時に

ここでも俺はわざと口を離した

「 はぁぁ・・・・仁 やめないで・・さっきの事謝るから 」

「 この先は 和也次第だから 」

「 ・・・えっ 」

「 和也は その眼で俺をまた見たいとは思わないのか? 」

「 ・・・・・・・仁・・」

「  俺は お前にまた光を取り戻してやりたい

 和也の絵を見て 感動してる人の姿を見せてやりたいんだ 」

「 仁ずるいよ・・・何でこんな時に言うの  お願い・・欲しいから

 仁 来て・・ 」

手を伸ばし片方の手で俺の髪を触り 

もう片方の手で俺の唇を探す和也の顔が 

苦しげに切なく 次の愛撫を求める

「 なっ和也 手術受けような・・俺はお前と一緒に同じ風景を見ていたいんだ

 受けるなら・・・  」

俺の唇に触れる和也の指を軽く噛み 返事を求める

次の瞬間 唇を噛みしめ俺を見つめる和也の瞳から 

怒りとも悲しみともつかない大粒の涙がポロポロ溢れ始めた

「・・いやだ  いやだよ! こんな目なんかずっと見えなくたっていい!

見えなくたって絵は描けるよ!

俺の絵を見て感動する奴の顔なんか見たいとも思わない!

仁だけが見てくれればそれでいいじゃんっ

見えないこの目の奥で仁の顔はちゃんと再生されてるんだよ!

仁の目に見えるものを俺に教えてくれればいいだけの話じゃじゃないかっ 

手術なんかしたくない 絶対しないから! 仁なんか嫌いだっ

 仁なんか・・・・・」

震える声を荒げてそこまで言うと 和也は俺の手を払いのけ

体を丸め背中を向けた

「 和也・・・ 」

初めてかもしれない・・・・

和也がこんなに 自分の気持ちを伝えてきたのは

俺の手を払いのけるほど嫌だったのかと正直ショックだった

ベットのすみっこに体を丸めた和也の肩にそっと手をかける
 
「 ごめんな・・・こんな事して こんなに嫌なのにな

 俺 お前の気持ち全然分かってなかったんだな・・・ 

 もう言わないから ・・」

和也の背中に俺は自分の体をピッタリ寄り添わせ両手で強く抱きしめると

泣き震える和也の小さな声が聞こえた

「 ・・・この目が見えるようになったらさ・・・

どんなに嬉しいか・・俺の大好きな仁の顔が見えたらどんなに嬉しいか 」

「 もういいいよ和也 もう手術しろなんて言わないから 

 こっち向けよ 」

「 違うんだ・・・ シャワー浴びてる時俺 嬉しいって言っただろ?

 仁は 眼が見えない俺の事 すげぇ心配してくれるし大事にしてくれる 

 それが嬉しいんだ 仁の頭の中をいつも俺の事でいっぱいにしてて欲しいんだ

 でもさ・・・・・

 もしこの目が見えるようになったら・・もう心配もしてくれないだろうなって

 仁 俺から離れてくんじゃないかって・・・それが 怖いんだ 」


いつのまにか 濡れていた和也の髪の毛が

俺の指をサラサラとすり抜けるほど乾き始めていた

「 和也・・それは反対かもしれねぇな・・・正直言うとさ

 お前の目が見えるようになったら 俺は今まで以上にお前を心配すると思うし

 今まで以上にお前の事だけで頭がいっぱいになるんだよな きっと・・

 キラキラした眼をしたお前を誰かに盗られるんじゃないかって

 新しい世界を見始めた和也が

 俺の手の中から羽ばたいてっちまうんじゃないかってさ

 怖いのは 俺のほうかもな・・・だからそんな心配すんな 

 いっつも言ってるだろ?

 お前にどんな事があっても離れないって いい加減に分かれよ 」

 やっと俺の方に体の向きを変えた和也の顔が嬉しそうに

 微笑んでいた

「 仁・・・・・じゃ もっと俺の事心配して・・」

「 ぶっ・・・・体がもたねぇよ 」

「 今度はちゃんとキスからやり直してよ・・」

俺の首に両手を絡め体を預ける和也の くびれた腰を強く引きよせ

その首筋に唇を這わせる

切ない吐息に開いた和也の唇に何度も・・・

何度も 深いキスを繰り返す・・・・・・




和也・・・・・

今夜のキスは 何でこんなにしょっぱいのかな・・・・・・








・・・・・・・・誰かのためになんて

             生きれないと思った

  こんなに愛しくて 大切なものを 

               初めて見つけた

    どんな僅かでも 君の声聞こえる

            不安で消えそうに

     闇が迫っても  

          ここにいるから・・・


 守りたい この笑顔を・・・・・・・

                 『 RESCUE 』 より抜粋





数日後の新聞の片隅に 

雨でスリップした若い男性のバイクでの事故死が掲載されていた

散らばった彼の免許証の中にまぎれていた 

一枚のアイバンクカードに書かれていたのは

消えかかった 尚樹 という名前だった・・・・・・・







          

【 完 】








とっび飛びのお話にお付き合い頂き本当にありがとうございました。(泣)


ほんとは仁のハピバに間に合うようにUPするつもりがっ(汗)

七夕さまの日に伸び (昨日じゃないか!)

きゃぁ~~~~~~日付けが変わったぁーーーーー!!


 ゆっちの「レスキュー」のドラマからいきなり書き始め(春だった?)

もう夏・・・・・・・とにかく

いつもながら 楽しくて苦しい和也と仁のお話

終わる事ができました。ホっとしました。

またお会いできる事を楽しみにしております。

お付き合いいただきまして

本当にありがとうございました。ペコリ。。。


あぁぁ 金屏風の前で婚約指輪を見せる二人を見たいです。









































 

≫ ★ ちょっとだけ ぴあ★の独り言・・・

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| 『瞳の軌跡』 | 00:00 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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『 瞳の軌跡 』 NO13

「 仁・・俺の事嫌いになっただろ?・・」

和也の華奢な背中が俺の胸の中で許しを請うように震えていた

「 何でお前を嫌いになれるんだよ

 ごめんな ・・俺がもっと早く帰ってくれば
 
お前をこんな目にあわせなかったのに・・・和也 こっち向いて 」

「 ・・・・い・・や 」

俺の方に向かせようとしても体を硬くする和也の体を

無理やり自分の方に向かせたけれど 俯いたまま顔を上げようとしない

尚樹の体を撥ね退けようとしてもがいたのか はだけた白い胸に赤いアザが

点々とついているのが痛々しかった

この細い体で 必死に逃れようとしたんだろう

とっさに両手で膝を抱え体を隠そうとする和也の体が一回り小さく感じ切なかった

「 ・・・俺には仁しか居ないって・・尚樹に分かってほしかっただけなんだ

尚樹の気持ち・・・知ってたからよけいに俺・・分かって欲しくて

仁を・・・・・裏切ったわけじゃないよ・・だから許して・・」

「 和也・・お前何言ってんだよ 裏切ったとか許せとか・・何だよそれ

前に言ったよな 和也に何があろうと俺はお前を離さないってさ 

こんな事で離れていくとでも思ったのか?

もっと俺を信じろよ 」

抱えた膝小僧に顔を付けたまま 和也の嗚咽は止まらなかった

「 仁・・ごめ・・・・ん 」

「 ・・ったく お前は優しすぎるんだよ 」

泣き続ける和也の体を胸の中に引きよせ そのまま暫らく静かに背中をさすってやると

やっと力を抜いて安心したようにゆっくりと俺の胸に体を預けた

「・・・・怖くて・・ずっと仁の名前呼んでたんだ・・」

「 ああ 聞こえたよ 俺も和也の名前呼んでた 聞こえただろ? 」

「・・仁も 俺の名前呼んでたの?」

「 お前の姿が電車の中に無かった時 どんなに俺が 不安だったか分かるか?

いきなり地球上に自分一人ぼっちにされたみたいでさ

泣きそうになったんだぜ 駅からずっと和也の名前呼び続けてた

あっ! お前・・・まさか俺の声が聞こえなかったとか言うんじゃねぇだろな 」

「 ・・ちゃんと聞こえたよ 」

「 ほんとか?」

俺の肩に頭を乗せ ギュっと首にしがみついた和也の唇から

クスっと少しだけ笑いの声が耳に届く

「 ふふ・・ほんとだってば 和也のバカヤロウって聞こえたけどさ 」

「  マジで? 何で分かったんだよ 」

「 うそ!マジでバカヤロウって言ったの?」

「 ばーか 俺のバカヤロウは 愛してるって意味なんだよ 」

「 極端すぎて意味分かんねぇ ・・・じゃ俺も・・ バカヤロウっ 」

そう言って小さな笑い声をあげた

冷たかった和也の体が 熱を帯びてきたように感じた

「 和也・・・体 どっか痛くないか? 」

「 平気だよ・・・でも 強いて言うなら・・ここが痛い 」

俺の首から腕を離すと 和也は自分の人差し指を唇に持って行った

「 分かった お前の痛みは俺がすべて取ってやるから・・」

乱れたシャツを整え俺は和也の体を抱き抱えベットに向かった

そっと枕に和也の頭を乗せて体を横たわらせると

「 仁 ごめんね・・・もう少しで絵できあがったのに・・」

「 気にすんな また書いてくれればいいじゃん 何回だって 」

「 仁・・」

「 ん? 何か飲むか? ちょっと待ってろ水持ってくるから 」

腰掛けていたベットから俺が立ち上がろうとした時 

心細げに見上げる和也の手が 俺の上着の裾をギュっと掴んだ

「 もう 書けないよ 」

「 えっ? 」

「 俺・・もう・・・2度と書けないよ・・・仁・・」

和也の黒い大きな瞳から ポロポロ大粒の涙が溢れるように流れだした

俺はハッとして和也の目を見返した

「 和也・・・・・まさか 」

「 仁・・・行かないで・・そばにいて・・・・」

「 和也 お前 目・・・目が見えないのか?・・ 」

あわてて体を抱き起こし 和也の顔の前で自分の手をゆっくり左右に振ってみた

動かない目の動きに俺は愕然とした

「  ウソだ・・・和也 まだ見えるよな・・冗談だろ? 今朝は見えてたよな 」

「 もう一度見たかった・・・仁の顔 もう一度この目に焼き付けておきたかった・・」

「 いつだよ いつから見えなかったんだよ 」

「・・・・・・・・」

「 和也っ! 」

「 俺・・尚樹に触れられた時 無意識にもう見えなくなってしまえばいいって

思ったんだ ・・・

そうすれば目の前に居るあいつの顔を見なくても済むんだってと思ってさ

バカだよな俺・・仁の顔も見れなくなっちゃうのにさ

あいつが部屋から出て行ったあと まるでろうそくの最後の灯が消えるように

プツンって・・・」



俺の目を見つめる和也の目が 全く見えていないなんてとても信じられなかった

胸の鼓動が早まり 俺は何度も心の中でウソだ・・と繰り返していた

「 和也 何で・・・何で今なんだよ・・・何で 今日なんだよ 」

胸の中に和也の顔を抱きしめると悔しさと悲しさで自分の体が震え出すのを感じた

「 やっぱり罰があたったんだよね・・・仁との約束破ったから・・・

でも 仁と出会えてからで良かった

前はあんなに見えなくなる事が怖かったけど

仁の胸の中にこうして抱きしめてもらってると不思議に怖くないよ

ほんとは もっと早く見えなくなるのを神様が今日まで伸ばしてくれたのかもしれない」

「 和也・・」

俺の胸から顔を離した和也は両手で探るように俺の顔を包みこむと

まるで見えてるかのように愛おしそうに俺の目を見つめた

「 仁? 今 仁はどんな顔してるのか俺には分かるよ 

大好きな仁の顔や表情は 目が見えなくたって心でわかるんだ

泣いてるだろ?」

和也の指が濡れ始めた俺の瞼に触れた

「 和也・・・俺ってさお前に何にもしてやれねぇんだな・・・

守ってもやれねぇ無力な男でごめんな・・」

「 そんなことないよ・・そんなことない 仁が居てくれたから

仁が愛してくれたから今まで生きてこれたんだよ 無力何て言うなよ」

頬を伝う俺の涙を和也の指がそっと拭うと柔らかな唇が瞼に触れた

「泣かないでよ仁・・俺凄い幸せだからさ  」

煌めきを増した和也の目から 溢れだす涙がまるでダイヤモンドのように輝いた

「 和也・・俺ずっとお前の傍にいるから ずっと・・・

お前の名前呼び続けるから・・」

























お話の更新に1ヶ月もかかり何をしているんでしょうか私(汗)

夏コンの当落もわかり皆さんも少しは落ち着きましたでしょうか

夕べの亀ラジで何か美人局な和也の言葉があったそうな・・(何だろ)

最近 とっても眠くて聞いてない(いつもですが・・)

マイケルジャクソンが突然亡くなってビックリです。。。

彼のダンスはジャニーズにも大きな影響を与えて来たんでしょうね

東くんのダンスは象徴的ですもんね


ほんとの世界的なスターが伝説のスターになったんですね




 























































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| 『瞳の軌跡』 | 23:00 | comments:5 | trackbacks(-) | TOP↑

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『 瞳の軌跡 』NO 12

小柄な和也の背中が震えていた

無理やり脱がされたように華奢な片方の肩が白いシャツから露わになっている

俺は混乱した頭のまま とにかく震えている和也のその背中を後ろから強く抱きしめた

冷たい白い肩先に頬を当てると脅えるように体に力を入れるのが分かった

和也は俺の回した手をそっと触ると自分の胸に持っていった

「 仁・・ごめん 最終に乗らなくて・・」

「 そんな事はいいから 和也何があったんだ 」

「 俺が悪いんだ・・尚樹の気持ちも考えないで・・・でも・・仁の事をもっと

分かって欲しかったから 」

途切れ途切れに言う和也の声が掠れ泣いていた

「 尚樹・・あいつが・・何したんだ 」

和也は胸に持っていった俺の両手を強く握りしめると 

その手を涙で濡れる自分の唇に持っていった

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「 和也 おはよ! 」

俺が教室で机に画材を出し始めた時 後ろから尚樹の弾んだ声がした 

「 尚樹 お前1週間も学校休んで何してたんだよ 」

「 ちょっとな 安い部屋見つけたから引っ越したんだ 」

「 引っ越し? どこに? 」

「 今までのとこよりちょこっと遠くなったけどな 今度教えるから 」

「 そっか 引っ越すの知ってたら何か手伝ったのに・・

 って言っても俺じゃ邪魔になっただけか 」

「 まぁな 和也を手伝わせたら ケガしねぇか心配で

 全然片づけがはかどらなかったかもな 」

「 ふん 悪かったな そうだ 引っ越し祝い何がいい?」

「 そんなのいらねぇよ 家建てたわけじゃないんだから 」

「 尚樹の顔描いてやるよ 」

「 いらねぇって! 朝起きて自分の顔があったらマジこえ~し 」

「 泥棒よけにいいんじゃん 」

「 ぶっ 魔除けみたいに言うな 」


俺のアパートで仁と会ったあの日以来一緒に帰る事もなく

気づかないうちにどこかお互い 避けるようになっていた尚樹と

久し振りに話し 笑ったような気がした

きっと・・今までのように友達として過ごしていけると思った


「 ところで和也 ・・・・あの男とはうまくいってんのか? 」

「  ・・あ・・うん 」

嫌っていた仁の事を聞いてきた尚樹に 俺は少しだけ驚いた

「 今日もあいつと最終なのか? たまには一緒に帰らないか 」

「 えっ 」

「 ふっ・・そんなに困った顔すんなよ 冗談だってば 

でも和也がそんな顔すると 俺もっとあいつの事嫌いになりそうだよ  」

そう言うと 少しだけ険しい顔した尚樹は背中を向けて 最後尾の席に向かった

尚樹のどことなく寂しそうな後ろ姿と 長い付き合いのお前に

仁の事をこれ以上嫌って欲しくない

そんな事を考えた俺は・・つい言ってしまった

「 いいよ 引っ越し祝いに 」

驚いたように振り向いた尚樹は凄く嬉しそうな顔をした

「  ぶっ 変な引っ越し祝いだな 無理しなくていいって 」

「 無理なんかしてねぇから 」

「 いいのか? 」

「 うん 」 

「 ちゃんとあいつに連絡しとけよ 」

この時 俺がこの言葉を言わなければ

尚樹も・・俺も傷つかなくて済んだのかもしれない


授業が終わりケータイを開いた俺は

仁に一緒に帰れないとメールを打とうと思ったが

何も打たずそのままGパンのポケットにしまった

部屋にあるキャンバスの仁の顔はあと瞳の一塗りをすれば完成だった


そうだ・・早めに帰って仁が帰ってきたらビックリさせてやろう

バカな俺はそんなことを思っていた・・・



「 久し振りだよな・・和也と帰るの 」

「 何て言えばいいんだよ俺・・」

電車を待ちながらホームに立った俺たちは何だか可笑しくて笑い合った

「 なぁ和也 俺の部屋何にも無くて殺風景だからさ

やっぱりお前の描いた絵 何でもいいからくれないかな 」

「 だろ? いいよ どんなのがいい? 」

「 和也の部屋に海の絵があったよな あれが欲しいんだ 」

「 海? あったっけ・・」

「 お前自分が描いたやつ忘れんのかよ あったよ 小さいやつだけど

 今 お前の部屋寄っていい? 」

「 これから? 」

「 ダメならいいけどさ 」 

「 ・・・・ぜんぜんだめじゃないさ それ探してみるから 」


知らぬ間に 陽が長くなっていた初夏の空は陽が落ちて

8時近くになっても まだ西の空を薄オレンジ色に染めていた


電車を降り いつも仁と一緒に帰るアパートまでの道を

今日は尚樹と歩いているのがどこか不自然な気がした

やっぱり 仁が隣にいるの事が 一番俺は安心する・・・・

そう改めて思いながら歩いているうち アパートの前に着いた

俺の部屋に尚樹が一人で入るのは初めてだった

いつもは同じクラスの友人数人が一緒だったから


「 上がって コーヒー飲むだろ? 」

「 あぁ サンキュ・・・和也 お前昨日ここに帰ってないだろ 」

「 えっ 何で? 」

「 あっ・・いや 何となくそんな気がしただけさ 」

俺が週末 仁の部屋で過ごしていることを尚樹が知っていた事など

その時の俺が分かるはずもなかった

「 ちょっと待ってて 」

尚樹にコーヒーを入れたカップを渡し 俺は寝室のカーテンを開けて

描き貯めたキャンバスの中にある海の絵を探した

「 ・・・・あいつが始めに声かけてきたのか? 」

「 えっ ・・・う・・ん・・電車の中で俺が酔っ払いにからまれていた時助けてくれたんだ 

でも 最初に仁を意識したのは俺の方がず~っと先だけどね 」

「 和也にいいとこ見せようとしただけだろ 」

「 ・・・そうかもしれないけど 他の誰も助けてくれなかったよ

仁だけだったから・・でも仁なら俺じゃなくたって助けたと思う 

そういうやつなんだ 」

「 俺だってそこに居たら お前に指1本だって触れさせやしなかったさ 

 その酔っ払いをボコボコにしてたはずさ 」

そう言うと 手に持っていたカップをテーブルに置き 俺の方に近づいてきた

寝室にはいってきた尚樹は

ベット脇のイーゼルに立てかけてあった完成間近の仁の顔を描いた

油絵に視線を向けた

「 和也は今まで 人物画なんか描かなかったよな ・・」

「  うん 人の顔じっと見るの苦手だから描けなかったんだ 

だから初めてかもしんない でも似てるだろ? あと少しで完成なんだ 」

「 あいつの顔は じっと見れるってことか・・」

俺は尚樹が欲しいといった海の絵を探しながら かすむ目でいつも仁の顔を

穴があくほど見ている自分を思い出し可笑しくなった

「 じゃ和也 海の絵はいらない やっぱり俺の顔描いてくれよ 

そしたら 俺の事じっと見てくれるんだろ? 」

「 えっ・・・」

「 こんなやつの顔なんか描かなくたって毎日見てんだから いらねぇよな 」

そういうと絵の具の横に置いてあるパレットナイフで

いきなりキャンバスの仁の顔を切りつけた

「 何すんだよ! 」

切りつけた反動でキャンバスが音を立てて床に落ちた

「 尚樹!やめてっ!」

俺は立ちすくんでいる尚樹を両手で押すと

床に落ちたキャンバスの前に座りこみ 仁の切られた顔に手を当てた

「 なんで・・・何でこんな事すんだよ・・」

「 和也をを盗ったあいつが憎いからさ・・お前を誰にも渡したくないからさ! 」

尚樹の手に握られていたパレットナイフが カタンと俺の足元に落ち

次の瞬間 強い力で両肩を掴まれ 俺はそのまま床に押し付けられた

「 嫌なんだ・・お前が違う誰かに心を奪われてることが・・

女だったら まだ許せた・・・でも あいつは嫌なんだ・・

お前とあいつが抱き合ってるなんて想像したら 俺は気が狂いそうになるんだ

俺だって・・・お前が・・・和也を愛してるから・・・」

尚樹の体が俺の体の上に覆いかぶさるように倒れこむと

悲しい眼をした尚樹の顔が目の前に近づいてきた

「 尚樹! いやだ!やめろっ 」

全体重で押さえつけられた俺の体は身動き一つできなかった

必死に顔を背ける俺の唇をかすめると首筋に生暖かい息がかかってくる

全身に鳥肌がたつのが分かった

着ていたシャツの裾がたくしあげられ 床にはじけ飛ぶシャツのボタンが

スローモーションのように視界にはいると

冷たい尚樹の指が俺の肌をまさぐりはじめた

もがくように足をバタつかせてもビクともしない尚樹の体はますます

重さを増すように感じられた

「 ・・うっ・・・」

胸元に唇をつけられ 押さえられていた片方の手が離れるとそのまま

Gパンのファスナーが下げられ指が入るのがわかった

「 ・・・やだ・・お願いだからやめ・・・仁・・助けて・・仁・・」

嫌悪感と怒り・・悲しさと絶望が混じり合う涙が堰を切ったように溢れ出すと

嗚咽が止まらなかった

自分の力ではどうすることも出来ない俺はうわごとのように仁の名前を呼び続けた


「 和也・・・俺じゃだめなのか 」

「 ・・嫌い・・だ こんな・・・こんな卑怯な事する尚樹なんか大嫌いだ・・」

下着の中に入っていた尚樹の手が静かに離れると 体が浮いたように軽くなった

体を離した尚樹は横たわる俺の側に座ると頭をうな垂れ唇を噛みしめた

「・・和也・・ごめん・・でも俺さお前に初めて会った時から好きだった

 勝手にお前も俺の事を好きなんだと思い込んで・・・いつかこうなりたいと思ってた

お互いを想いながら和也を抱きたいと思ってた・・・・

救いようのねぇバカだよな・・・・ふっ・・・これじゃまるで強姦だよ・・最低な男さ

お前が言うとおり 俺は卑怯もんだな 醜い男の嫉妬を露わにしてさ

一番嫌われたくない大切な奴に嫌われてどうすんだよって話だよな

和也はもう・・・俺には微笑んではくれないよな・・」

今まで見たことのない悲しい眼をした尚樹は ポトリと一つ涙を落した・・

「 和也・・・ごめんな・・・・・」

土下座をするように頭を床につけた尚樹はゆっくり立ち上がると

べットから羽毛タオルを取り俺の体にそっと掛けた


出ていく尚樹の足音が聞こえなくなっても 俺の流れる涙が止まることはなかった

・・・ ごめん・・・尚樹・・卑怯なのは 俺の方・・・お前の気持ちを知っていながら・・

仁 俺どうしたらいい・・


 この時のショックが俺の目から光を奪ってしまっていた事に

暗い部屋の中 まだ気づかずにいた・・・・











はぁ~ ツアーも決まり ドラマも映画もと 落ち着かないですね

お話はヤバくなるし(汗) 

やたら飛び飛びだし もし読んでくさっている心優しいお方がおりましたら

どうもすいません(三平風)

「ごくせん」の前売りに付くという携帯クリーナー?

ガクラン着た竜が欲しいです(爆)

はっ?

ギネス申請? 恐るべし!KAT-TUN!!



でも・・・あんまりビックに ならないで・・・
































































































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| 『瞳の軌跡』 | 01:00 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑

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『 瞳の軌跡 』 NO11

「 仁 お前彼女でもできたか? 」

雄一が俺の顔をしげしげと見ながらニヤけて聞いてきた

「 何だよ いきなり 」

「 だってお前さ 最近目が生き生きしてるからさ 

女だったら彼氏ができたら綺麗になるじゃん 

お前はなんだか男らしさに磨きがかかってきたような気がして 

出来たんなら紹介しろよ 隠したって分かってんだぞ 」

昼のコンビニ弁当の買いだし当番の俺と雄一はマンションの入り口で

雨足が更に強くなってきた空を見上げていた

「 ひぇ~すげぇ雨だな! いくらコンビニ近いって言ったって

ズブ濡れだよこれじゃ 」

そう言って傘を開いた雄一は 俺の方を振り返った

「 俺は見間違いだと思うんだけど・・ こないだ偶然会った後輩がさ

仁の事知ってるみたいで 引っ越した先で見かけたって

お前が学生らしい男と手繋いで歩いてるの見て

まるで恋人同士みたいで驚いたって・・・・・

あいつ冗談好きなやつだから担がれたんだと思うけどさ 」

突然の雄一の言葉に俺は開きかけた傘を持ったまま

一瞬心臓が止まりそうなくらいの驚きを感じながらも あえて平静を装った

「 本気にしたのか? 」

「 まさか 後輩の悪い冗談に決まってんじゃん 

 もしそんな趣味があったらマジ引くし それに普通に女好きだよなお前 」

雄一は笑いながら先に表に歩きだした 

「 冗談じゃなくて本気だって言ったらどうする? 」

傘に当たる強い雨音で俺の言葉が聞こえなかったのか

雄一はビシャビシャの水たまりを跳ねるように避けながら走りだした

ほんとの事知ったら お前腰抜かすのかな・・

和也という男を本気で愛して・・抱いたって言ったら・・

引かれんだろうな・・・マジで


俺を見かけたという雄一の後輩が

尚樹だという事が分かるのはもっと先の事だった

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「 仁 また今日も終電か? たまに早く切り上げて帰れよ 

いくら社長代理だからって体壊しちまうぞ 」

他の仲間が一足先に帰ったあと 雄一がジャンパーを羽織りながら

呆れたように言った

「 平気だよ それに待ち合わせて帰る奴がいるから 」

「 へぇ~やっぱ彼女だろ? ・・・まさかの 男子学生とか言うなよ 」 

「 ははは・・そのまさかだったりして 」

俺はブラインドの下りた窓にもたれ 取りだしたタバコに火を点けると

吐きだした白い煙を目で追いながらその向こういる雄一を見た

「 人生ってさ 自分でも思いもかけないような出来事が起こるもんなんだよな

雄・・・昼の話だけどさ 」

「 だから 運命的な女との出会いがあったんだろ?いいぞのろけても

 聞いてやっから今夜は一杯つき合えよ 」

わざと俺の話を遮るように笑いながら聞いてくる雄一に 俺は何も答えず

まだ長さを残すタバコを灰皿に押し付けた

そのまま沈黙する俺を けげんそうな顔つきで見つめる雄一の視線が

何かを感じて それがウソであってほしと心のどこかで願っているように思えた

「 仁・・お前・・・まさか・・はは・・まさかだよな・・・」

「 雄・・・お前の後輩が見たって言ってた事さ・・・マジだから 

 俺・・今その学生と本気で付き合ってる 」

「 はぁ?・・ちょっと待てよ お前俺をおちょくってんのか?冗談だろ?」

「 おちょくっても 冗談なんかでもねぇよ マジだって言っただろ 」

まるで鳩が豆鉄砲食らったような顔をした雄一は俺の顔を数秒凝視すると

頭を掻きながら 次の言葉を探しているようだった

「 マジって・・お前・・何で? 何で男なんだよ・・それってさ・・聞くけど

 まさか体の関係もって事なのか? 」

「 ・・ああ・・」

「・・・・・・・」

黙り込む雄一の気持ちが分かり過ぎるから 俺は余計和也の事を知って欲しいと思った

「 俺だって 青天の霹靂だったさ・・絶対あり得ねぇ事だもんな・・・

あいつは・・和也っていうんだけど

だんだん眼が見えなくなっていく病気持っててさ でも心がすげぇ純粋な奴なんだ

バカみたいに一途でさ・・目が見えなくなるの分かってて画家になりたいって・・・

始めは同情だったかもしれない でもあいつを知ってくうちに・・・・」

「 やめろ! 」

黙って聞いていた雄一が いきなり机を両手で叩いた

「 仁 お前騙されてんじゃねぇのか? そっちの趣味の男にうまくほだされたんだよ

眼が見えないって事だってウソかもしれねぇだろ?

そんなのお前に分かるわけねぇんだから

悪い事言わねぇから 深くなんねぇうちにそいつから離れろ! 

じゃねぇと お前ダメになるぞ 」

「 ダメってどういう意味だよ 」

「 分かんねぇのか? 世間じゃ通用しねぇんだよ 

そりぁ世の中だんだんそういうのが認知されかけてるのかもしれないけど

お前 先の事考えた事あんのかよ? 

じじいになってもそいつと生きていくのかよ 何ひとつ報われることなんてないぞ!

普通に女性と結婚して自分の子供持って 当たり前の家族を作ればいいじゃねぇか

今はいいかもしれないけど 将来絶対後悔するぞ

何が悲しくて男なんかと・・・・何でお前が・・信じらんねぇよ・・・」


仲間の中でも俺の事を一番分かってくれてる親友だった

そんな雄一が 机に両手をついてガックリと頭をうなだれている

それほど俺は 後ろめたく悪い事してんだろうか

ただ愛した相手が同性だっただけなのに・・

「 そうだよな・・何で・・・だよな 自分でも何でだろっていっぱい悩んださ

でも あいつを知ってから今まで感じたことがない安らぎを覚えたんだ

安らぎが欲しくて結婚するんだったら 俺はあいつと一緒に居たい

雄・・・でも俺は和也だけだから あいつ以外に絶対ありえねぇ事だから 

お前の言うとおり もしかしたら騙されてるのかもしれない

たとえそうだとしても 俺 後悔なんかしないし・・ただ今は

今は・・・眼が見えなくなっていくあいつを見捨てる事なんてできないんだ・・

理解してもらえるとは思わなねぇけどさ・・・・・

雄一が知ってくれただけでも 何だかスッキリしたよ

・・・・・いつか 和也に会ってくれよ 」

俺に背中を向けて机に座っている雄一が深いため息をつき小さな声で言った

「 そんなの知りたかなかったよ・・バっカじゃねぇの お前・・」

「 ふっ・・救いようのない おおバカだよな俺 」

俺たちは何かがツボにはまったように 笑い出し

いつしか止まらなくなった可笑しさに腹をかかえながら

お互い何かを分かりあえたような気がした

「 あぁ~腹いてぇ~おい仁! 俺にもタバコくれ! 」

「 お前禁煙してんだろが! 」

「 ばかやろう! お前が男と寝たなんて聞かされたら 禁煙どこじゃねぇだろが!ボケ! 」

俺は残り少なくなったタバコの箱とライターを雄一に手渡した

「 はぁ~~~うめぇ~ やっぱり禁煙なんてやめようかな 」

「 悪いな・・・俺のせいで でも旨いだろ? 」

「 全くだよ・・・お前のせいで またヘビースモーカーに逆戻りすっかもな

病気になったら お前と その・・和也ってやつに責任とってもらうからな覚悟しとけ! 」

「 ああ 死ぬまで責任とるさ 」

「 殺すな バカタレ!  なぁ・・・仁 」

「 ん? 」

「 苦しかったんじゃねぇかお前 あんま自分の気持ちとか言わねぇもんな

困った事あったら言えよ・・・ まっ・・役には立たねぇけどな 」

「 ぶっ 役に立たないのかよ・・・・・・・うん サンキュな・・」

軽い冗談を交わし合いながらも 俺は雄一の言葉が嬉しかった

少しだけこみ上げてくる感情を押し殺すのが辛いほどだった

「 さてと! 俺帰るわ 来週あたり飲み行こうぜ お前の彼女も誘えよ 」

雄一は 旨そうにタバコを芯まで吸い終わると 腰掛けていた机から降り

大きな伸びをした

「 ああ 言っとく 」

「 じゃぁな 早く帰れよ 」

ドアが閉まり雄一の足音が遠ざかると 

自分の意志とは裏はらに無意識に堪えていた涙がこぼれ落ち 止まらなかった

「 かっこわりぃな俺 ・・・・」

止まらない涙が1分1秒でも早く和也に会いたいと俺を急かしているようだった

2009_0315_230357-KC380306.jpg

いつもとは少し違う ときめいた気持ちで最終電車に乗り込んだ

和也との関係を 雄一に明かした事で気持ちが軽くなったのか

何か浮足立つ気持ちが自分でも可笑しかった

移動する車両の自動ドアが開くのをもどかしく感じながら

最後尾に座って俺を待っている和也の元に急いだ

最後のドアが開き いつもそこに座って満面の笑みで見つめる和也を探す

「 和也?・・・」

そこに和也の姿はなかった

「 何で・・・何でいないんだよ・・最終って言ったよな・・」

そう混んでいない車両の中 何度目をこらしても和也は乗っていなかった

ケータイを開いても何も履歴は残っていない

ふっと 今朝ホームで見かけた尚樹の姿が頭をよぎる



電車を飛び降り 改札の人を避けながら 和也のアパートまで走った

和也・・何で 連絡しないんだよ・・・・

胸騒ぎが俺の心臓の鼓動を早めていく 

息を切らし 辿り着いた部屋のドアノブを回すと 鍵は掛っていなかった

急いで開けると部屋の中は真っ暗だった

「 和也 帰ってるのか? 」

壁の照明ボタンを指で探しスイッチを押した

明るくなった部屋の片隅に 

うずくまった和也の背中が目に飛び込んできた

「 和也! 」

小さくうずくまった体の横には壊れたキャンバスと

朝着ていた和也の服が 無造作に散らかっていた

「 和也・・・ 」

振り向きもせず 小刻みに震える背中が一瞬ビクッとしたあと小さな声が聞こえた

「 ・・仁 ビックリさせようと思ったんだ・・

やっとできたから・・・」


壊れたキャンバスには笑っている俺の顔が描かれていた

しかし その顔はナイフで十字に切られていた
















おっとぉ~日付けが変わってしまった(泣)

カウントダウン途切れちゃったなぁ 

仕事中も 1582が頭の中で流れる私は大丈夫でしょうか

アルバム 1位おめでとう~~~

いつも「ギリギリで」トイレに行くのは私で~~す(笑)

ズムサタ 出ましたね 竜せんせい・・・ん?まだ卵だからせんせいじゃないのか?

後輩たちに 大人の恋愛論をしたり顔で教える和也センセ(笑) 

ぷぷ・・無理しちゃって 可愛いなぁ~

ごくせんムービー 和也の映画みたいだね(いいけど)

はいはい!仁も もこみちくんも、てっぺいくんも み~~~~~~~~んな出る????(笑)

サプライズ 集大成なんだもんね








待ち遠しいコンまで あと

13 day






































 






























 


 








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『 瞳の軌跡 』 NO10

いつものように俺のアパートで週末を過ごす時間はあっという間に過ぎていく

結局俺たちは夕べから何も食べず ずっと愛し合い

いつベットで眠ったのかも分からないほどお互い夢中で肌を合わせ続けた

俺の腕枕で寝息を立て眠っている和也の前髪をかき上げそのまま頭を撫でる

長く黒いいまつげが白い瞼にくっくりと線を引き

少しだけ開いた桜色の唇が無邪気な子供のように無防備にその形をなしている

思わずまた触りたくて指でなぞってみる

「 ・・・ん・・仁 」

まだ眠そうに目を少し開いた和也は俺の顔を見つめるとにっこり微笑んだ

「 おはよ・・仁 」

そう言うと俺にぴったりと体を寄せ首筋にキスをしてくる

「 良かった・・今日も仁の顔が見えるよ・・」

和也のこの言葉を聞く事が毎朝の日課になり

今朝もホッとする俺がいた

和也の瞼に軽くキスをして細い体を強く抱きしめる

「 おはよ 和也 俺たち夕べ何か食ったっけ?」

「 あーーー!! テーブルっ 」

慌てて体を起こした和也はキッチンの方に振り向いた

スーパーで買った食材がそのままテーブルの上に置き去りにされたままだった

「 和也 オレ腹へった~」

「 どうしよ!仁 もうアイスクリーム溶けてるよね・・」

急いでベットを降りようとする和也の腕を引っ張りこみ

そのまま倒すと俺はわざと和也の太ももの間に自分の膝を割り入れた

「 また お前が食べたい 」

「 仁!ダメだって 今日月曜日じゃん 会社行くんだろ!」

「 俺 社長出勤でいいし 」

ほっぺたを膨らまし少しだけ怒った顔の和也がむしょうに可愛くて

つい意地悪を言いたくなる

「 じんっ 俺も学校行くの!遅刻しちゃうだろっ いいの? 」

和也の学校という言葉に弱い俺はしぶしぶ体を離すと

今度は逆に腕を取られ耳元でささやかれた

「 帰ってから・・・・ねっ 」

20090416222059.jpg





ゆっくり朝食を取る時間などなく 買いこんだ物を冷蔵庫に押し込み

俺たちは急いでシャワーを浴びると

トーストくわえて駅までダッシュすることになった

俺は和也の足元を気使い手を掴みながら走った

最近は人の目をあまり気にしなくなった事に自分でも驚いていた

「 ねぇ仁 雨降りそうな天気だよ 傘持ってきた方がよかったかな 」

「 大丈夫さ 俺が降らせねぇから でもさ帰り大変だったらメール入れろよ

迎え行くから 」

「 うんっ でも降らせないんだろ? もし降ったら今夜おあずけだからな 」

「 じゃ 意地でも降らせねぇ!」

「 雨降れ!」

「 降んな!」

俺たちは笑声を響かせながらちょうど入ってきた電車に飛び乗った

混み合う電車の中 座席が空いていない時は

俺はいつも守るように和也の前に立つようになった

お前の笑顔がまぶしくて その愛しい顔をずっと見ていたいと思った

20分ほどの電車の時間を過ごし 和也は俺より先に降りる

「 じゃ いつも通り最終な 授業中居眠りすんなよ 」

「 ふんっ 仁も俺の事ばっか考えてミスすんなよ!」

「 ぶっ・・ちょっとヤバイかもな・・  和也・・・・」

「 ん? 」

俺を見上げる和也の黒い瞳に 鏡のように自分の顔が映っている

「 気を付けて行けよ 」

「 大丈夫っ 」

ギリギリまで俺から離れない和也はドアが閉まる少し前にやっと降りる

子供みたいに俺に手を振るお前に 俺はいつも苦笑してしまう

俺までガキみたいに手振ったら おかしいだろが・・

ほんとは振りたいのを我慢してるだけなんだけどさ・・・




電車が新しい客を乗せて静かに走り始めると

流れるホームの人混みの中に俺はある男に釘づけになった

・・尚樹・・ 

和也と同じ学校なんだから別に居てもおかしくはなかったのに

しばらく姿を見ていなかったからか

胸がザワめくような感覚を覚えていた

20090204222416.jpg


俺が改札を抜ける頃 今にも泣きだしそうだった灰色の空から

ポツポツと冷たい雨が落ちてきた

「 何だよ 降ってきたのかよ 」

思わず空を見上げ 顔に当たる雨粒を手でぬぐった

ふっ・・・ これじゃ和也抱けねぇな・・・

堪えていたかのように雨は曇天の空から急に強く降り出してきた

「 やべっ! 」

俺は 持っていたショルダーバックを頭に乗せ仕事場に急いだ

強くなる雨足に急かされるように走りながら

何故か ホームで見た尚樹の姿が頭をよぎり

ザワめく鼓動が強くなるのを感じていた・・・・・・














はぁ~~~~・・・髪切り過ぎたかなぁ。。。(泣)
何だか・・宝塚の男役みたいになった。。。。だからぁ~カットモデルは嫌だって言ったのにぃ~(泣)

















 





















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